建物の中心に台形断面の吹き抜けを配置し各階の諸室がその吹き抜けを介して緩やかにつながるオフィス空間である。吹き抜け上部のハイサイドライトはアルミルーバーを介して柔らかな光となる多くの自然光を取り込み、建物全体に自然換気による効率的な空気の流れをつくりだす。主要諸室のコールセンターは人口密度が高く、電力・空調負荷密度も高いため電力供給・情報通信の拡張性に必要なフリーアクセスフロアの床下空間を空調にも利用し、冬期・中間期に冷房需要があるため冷たい外気を自動制御で取り込み有効利用する外気冷房を行っている。建築空間と設備システムの融合を目指しながら、南房総の自然の豊かさと温暖な気候を積極的に室内環境に取り入れオフィス空間の快適性の向上を図ると共に省エネルギーを実現している。